吉田絵画教室便り2016年9月

吉田絵画教室2016年9月

美術館巡り「ピーターラビット」展

美術館巡り。今回は渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアムで開催している「ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーターラビット」展に行ってきました。


ピーターラビット展パンフ





猛暑とオリンピックの夏が終わって
ようやく爽やかな秋空が現れるかと思ったら、例年にない台風と雨続き。
渋谷駅を出て、地上に出ると傘傘傘‥‥。




でも、こんな時だからこそ、いい絵を観て気分をリフレッシュ。



Bunkamuraに到着です。


地下1階のピーターラビット展入口に着きました。



◯ ◯ ◯


会場内は写せませんが‥‥

ピーターラビットの原画は初めて観ました。
思いの外小さいサイズでびっくり。
なんと、どの作品も掌ほどの大きさしかありませんでした。
特に参考になったのは、数冊並んでいたポターさんのスケッチブックです。
まるで昨日描いたばかりのような、美しい風景スケッチでした。



◯ ◯ ◯



出口です。さすが人気キャラクターだけあって混んでいました。
それぞれの作品の下に物語のキャプションがあったので、
順番に読み進む形で鑑賞しました。


美術館上階にあるカフェでひと休み。
あいにく吹き抜けのカフェは雨に濡れていましたが、
こんな景色もおいしいコーヒーとケーキにはよく似合います。



ピーターラビット展

洋書のような装幀になっている青いハードカバーの本が、今回のカタログです。
次回の授業は、今日観た絵を忘れないうちに「ペン&ウォッシュ」の練習です。





〈ビアトリクス・ポターを鑑賞して〉


 しみじみ感じましたのは、揺るぎないしっかりしたデッサン力です。
 動物達が多少擬人化されて登場しますが、そのプロポーションや動きに不自然さがまったくなく、自然に見えました。
 また、背景や手前に転がる日用品のディテールの丁寧な描写は、その小さなサイズも相まって驚かされます。徹底した世界観に、ご本人のポリシーと厳しい観察眼を感じました。
 リアリズムに固執することはないとは思いますが、これだけ誠実に真面目に描き続けた人がいるということを、常に頭の隅においておかなければいけないなと思いました。